無人航空従事者試験3級

2022年01月23日

空の産業革命と呼ばれるドローン。空撮や農薬散布のほか、インフラの点検配達物の投下など、年々利活用の幅が広がっている。一方で、首相官邸に放射性物質が投下される事件や、祭り会場上空から落下する事故が起きるなど、ドローン操縦者に対する世間の目は厳しい。高度150m以下で、人口密集地域(国勢調査のDID)以外での飛行は無線・飛行の免許が不要だが、ドローン検定協会が行う無人航空従事者試験の学習を通じて、飛行・操縦特性や航空法・小型無人機等飛行禁止法などの正しい知識を学び、証明するために受験した。航空法が改正され、令和4年度には国家資格化(第三者上空、目視外飛行など )も予定されている。

受験には専用のテキストがあり、本試験もそのテキストから出題される。航空機全般に共通する力学・ドローンの飛行特性、落下と加速度運動、バッテリー特性、無線、航空法・小型無人機飛行禁止法など、知っておくべき情報がミッチリ詰まっており、試験やテキストの内容は非常に濃いものであった。(個人的に、ドローンが自身の生み出すダウンウォッシュに煽られて操縦困難となる「ボルテックス・リング・ステート」あるいは「セットリング・ウィズ・パワー」の知識は非常に重要だと感じた。)

試験の1か月ほどあとに合格証が届いた。

受験票はハガキ一枚。裏に署名を自署する欄があるだけで、写真貼付などはない。また、試験時にも本人確認が一切ない。これはいただけない。

試験会場の水原自動車学校。全国の自動車学校とドローン検定協会は講習カリキュラムの構成や試験実施で協働している。人口減少、若者の車離れと、自動車学校を取り巻く環境も厳しいが、ドローンという「操縦系」に乗り出したのは戦略的で、経営の多角化の点でも望ましいように感じる。

校舎は3階建てで、3階の第3教室が試験会場だった。COVID-19感染対策のため、机上はアクリル板で覆われており、なかなか狭く感じた。

キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!ランサー懐かしい!

今はどこの自動車学校もカローラアクシオで教習を行っている。カローラね…。悪くはないんだけど、良くも悪くも「普通」車なんだよね。白塗りのところは職員の喫煙所で見栄えが良くないので抜いた。

1月23日に試験を実施し、10日ほどでハガキが送られてきて、ネット上で合格発表。2月20日過ぎに合格証が送られてきた。ハードタイプのいいやつだった。2級など上位の勉強をしようかと思ったが、国家資格につながるか未定で、検定の本人確認も不十分という点から、当面は上位試験の受験は見送ることとした。