浦佐毘沙門堂・裸押合大祭(期間限定)

浦佐毘沙門堂(普光寺)

新潟県南魚沼市浦佐2495番地

 浦佐駅の裏手にある普光寺はご本尊が毘沙門天の寺院で、例年3月3日に日本三大奇祭「裸押合大祭」が行われる。高校時代写真部の私は、文化人類学や民俗学に興味があり、授業が終わった後、新幹線で浦佐に行って見学した。裸押合大祭は2011年3月3日撮影。

※裸押合大祭の日程については変更の可能性あり、各自事前にお調べください。

浦佐駅から普光寺まで、屋台が並ぶなどお祭りムード。地元の子どもたちは寺の外のほうが楽しいか。カジカ酒が有名なのだが、当時高校生の自分は味わえず・・・。

堂内で押し合いをして、転倒しても大丈夫なように編んだわらを敷き詰める「ねこしき」を行う。

毘沙門天を信仰する団体を「講中」といい、浦佐のほか長岡、小千谷、見附、沼垂、豆八など県内外に150余りあるとのこと。

光と影のコントラストが美しい。祭りが始まる前の、ほんの一瞬の静寂。

多聞青年団幹部による水行。3月、屋外での水行である。

水行が終わると、大ロウソクに守られて撒与者(穀種、金盃などを撒く)が人馬で堂内に入る。

「サンヨ~、サンヨ!」のかけ声で押し合う。雪降る夜にこの熱気。

福物と交換できる木札が投げられ、取り合う。堂内の熱気は最高潮である。

参考:『浦佐毘沙門堂裸押合大祭の記録 雪と炎の奇祭』(2009)

ここから先は、平時の普光寺の様子。いずれも2017年8月。

日光の陽名門を形どった、総ケヤキ造りの山門。

山門の天井には谷文晁「八方ニラミの龍」図。