大和長岡店(閉店)

大和長岡店

新潟県長岡市大手通2丁目3番地1

 大和といえば、金沢市香林坊に本店がある百貨店だ。県内には新潟市、長岡市、上越市に店舗があったが、長岡店と上越店は平成22年4月25日、新潟店は同年6月25日に閉店した。今回の画像は、当時中学生だった私が長岡店の最終営業日に記録をしたものである。ちなみに、旧大和長岡店は現在、米百俵プレイスとして再開発中である。

長岡駅から見て大手通の右(北)側、北越銀行本社や商工会議所の位置する場所にあった。

閉店セールの垂れ幕が出ている。外壁はくたびれている。

大和のマーク。祖母や母親は「カーネーションサークル」という会員になっており、冊子に綴られた商品券を使いに行っていたように記憶している。

さすがカメラ小僧。我ながらよく記録していたと思う。大和長岡店の開店は昭和33年。この建物は平成2年に全面改装されたそうだ。

ここには元々、婦人服を着たマネキンが展示されていたような気がする。閉店が分かってから、写真のような表示がされ、多くの市民が記念撮影をしていた。

同じく、大和長岡店の歩みが掲示されていた。

一階の様子。(肖像権に配慮して一部加工)

フロアマップ。地下には総菜や贈答ギフトなどを扱う食品コーナー、2階の交差点側には喫茶店、5階では古書や絵画の企画コーナーがあったなあと、見ながら思い出した。

このエレベーターは確かシンドラー製。階に到着した後、「ガクンッ!」と揺れて幼いときは乗るのが怖かった。

エスカレーターは緑の手すり。

地かの食品コーナー。なぜか冷凍のシシャモが売っていたことだけ鮮明に記憶している。(肖像権に配慮して一部加工)

(確か)4階から5階への階段には、やたら高い芸術作品が並んでいた。ン百万円の作品でも「売約済」だったのが不思議でならない。

いよいよ閉店の時間。夕方18時頃だっただろうか、最後の客が店をあとにする。(肖像権に配慮して一部加工)

早い時間から正面玄関前にいたので、最前列で閉店の時に立ち会うことができた。店長が最後の挨拶。

市民から「ありがとう」の声が飛び交う中、シャッターが下りていく。

シャッターが閉じた後も、大勢の市民が別れを惜しんでいた。