【特集】マイカーに消火器設置してみた

 地元で就職した新潟の道路探索屋がマイカーを手に入れ、県内のあちこちを走り回る趣味を楽しむこと数年、ある時思った。「こんな山奥で車両火災が起きても、消防車が来る頃には全焼だな。初期消火くらいできるように備えよう。」と。そう、なぜなら私は消防設備士だから。

注文日時は2018年。購入店舗は「命一番堂」。素敵な名前じゃないか。早速ポチる。(2023年にこの商品を検索したら8,800円+送料880円となったいた。すごい値上がり幅だ。)

自宅に届いた。家族に「何注文してんの(笑)」と言われようが関係ない。Going my way.である。自動車に載せる消火器は「車載用」や「自動車用」と書かれたものを注文しよう。

御開帳~♪初田製作所のエコスドライPEP-4Vという型の消火器をお迎えした。人生初のマイ消火器。これから10年間よろしくね。

抱っこしてみた。総重量2kg。重い。消火薬剤を噴出させるために加圧される必要があるから、大抵の消火器は金属製だ。

PEP-4Vは「蓄圧式」という、赤い本体容器そのものに圧力がかかっているタイプ。上部のメーターは「指示圧力計」といい、緑のゲージ内が正常範囲。皆さんお手持ちの消火器でメーターが0になっているものは、いざという時に使えないので交換が必要だ。

見よ、安全ピンだ!マイ安全ピン!!!(変態)抜きたくなる衝動を必死に抑える。

さて、車のどこに設置しようか。軽(ekワゴン)の運転席は狭いし、床に置いても転がる。やはり後部ハッチを開けたところに固定したい。コメリでゴムバンドと金属のカギ爪を購入し、設置作業を行う。

後部座席のヘッドレストに一か所、ゴムバンドと結束バンド、金属のカギ爪で設置。金属のカギ爪はゴムを挟んだ後、ペンチで圧着させた。

消火器が転がらないように、本体容器下部もゴムバンドで固定。ゴム紐の両端を折り返して金属の爪をつけ、ペンチで圧着。いい感じではないか。

じゃじゃ~ん!いいだろのび太!自分で買ったんだ、マイ消火器だぞ~(スネ夫声)

その後使うことはあったのか?

 2021年7月。柏崎から分水方面に国道116号を走っていたら、発生直後の交通事故現場(普通×軽バン)に遭遇。普通車がエンジンブローを起こしたように白煙を上げていたので、路肩に停車して消火器の準備。エンジンカットしたら煙が収まったので、救急車の到着を待って現場離脱した。

 その後2023年現在、消火器の出番はない。