旧中永隧道

中永隧道

新潟県三島郡出雲崎町小釜谷

 中永トンネル(現道)は2001年に開通した国道352号のトンネルで、気比宮から出雲崎駅方面に抜ける重要幹線だ。そのトンネルが開通する前まではトラックが向かいから来たらすれ違うのも困難な狭小な中永隧道を通っていた。新潟の道路探索屋も父親と出雲崎漁港に釣りに行くときは中永隧道を通っていて、天井にポツポツ…と点くオレンジ色の照明が不気味だったことを覚えている。

2017年9月。旧道の出雲崎側からトンネル入り口付近まで来た。鬱蒼としており、柵で入れなくなっている。

柵の手前まで来た。うーん。入れなくはない…が、当サイトは不法侵入はしない健全なサイトなので出直す。

2018年4月。多少見やすくなったが、まだ柵がある。

時は流れて2023年4月。柵がない(!!!) 。よし、進入する。

やっと紹介できた中永隧道の全貌。これは普通車同士でもすれ違いは困難だ。

トンネル上部の扁額。「道隧永中」とある。「細故訪古」様のサイトによれば、着工が大正12年、完工が昭和29年とだいぶ古いようだ。

出雲崎側のトンネル左上部分。これは…コンクリートをレンガ風に積み上げたものか?苔むしている。

トンネル内部に進入。なんだ、綺麗じゃないか。少し拍子抜けしたが、今でも供用可能なレベル。

と、思ったのだが長岡市三島側出口付近は5cm程度積もった泥で酷い有様だった。徒歩探索をお考えのかたは長靴が必須である。また、画像のように電灯用?のケーブルが所々で垂れ下がっている。

到着。長岡側の出口はコンクリートと金網で完全にブロックされ、野良猫一匹の侵入も許さない状況であった。果たしてこのトンネルは永久に抜けられないようになってしまったのだろうか…。