今井家住宅・旧今井銀行

今井家住宅・旧今井銀行

新潟県燕市吉田下町4-5

県道374号五千石巻新潟線沿いを南から北へ走っていると、吉田地内で左側に高い壁が出現し、レンガ造りの重厚な洋風建築と瓦葺の屋敷が立ち並ぶ場所がある。これは今井家住宅(主屋、西洋館、新座敷)と旧今井銀行で、4件とも国登録有形文化財に指定されている。なお、通常は一般公開されていないため、今回は新座敷を除く3件について、外観のみ見学。(2022年3月撮影)

左手に3mほどの高い壁が現れる。周辺に駐車場はないので、JR吉田駅前のコインパーキングに駐車し、徒歩で訪問した。

赤いレンガ造りが目を引く西洋館。

西洋館を正面から。

入口はトタンで塞がれているが、内部からは開けることができるのかもしれない。アーチ状に組まれたレンガが見事だ。

西洋館の側面。窓があるはずだが、はめ殺されているのか、窺い知ることはできない。

屋根裏には五角形の火の見櫓がある。

西洋館の外壁はフランス積み。建築は1883年から1897年とのこと。(参考:文化庁データベース

西洋館と主屋の境は銅で葺かれた箇所がある。

今井家住宅主屋。

主屋の軒先。

玄関。

玄関のランプ。

玄関先には小さな橋が。この小さな溝はどういう役割だったのだろうか。

小さな橋のデザインも凝っている。

軒下。

雨どいは銅製だろうか。お洒落な金工だ。

主屋と旧今井銀行の間。レンガの積み方が面白い。

右手前が旧今井銀行。残念ながら工事用の網がかかっていた。

旧今井銀行の正面。

入口の雨よけが目を引く。

入口の雨よけも銅で葺いてある。

入口内側は花崗岩の大黒天だろうか。

入口のランプは花?を意匠したもの。

鉄格子は後々追加されたものだろうか。

〒(郵便・逓信)マークのように見えるが、銀行なので恐らく関係ない。今井の「イ」とみるのが正解だろう。

建物下部の通風口にも「イ」マークが。

旧今井銀行のレンガ積みも見事だ。

今井家は戦後1951年以降、家庭用常備薬の工場となったようだ。「香林堂」はその頃書かれたようだ。