災害医療救護通信エキスパート

2019年12月18日

 さあ、いよいよ身バレ不可避。新潟の道路探索屋は災害時に医療救護活動を行う関連職種だ。入職後に第2級陸上特殊無線技士を取得し、無線通信を行う資格はある。だが、いざ災害発生時には、山間部の孤立地区や通信設備のない離島などで、衛星通信を用いて電話やPC接続をしなければならない。医療関係職種に、災害時の通信に強くなってもらおう、という総務省の事業があり、受講することができた。この研修には、オンライン2時間の「基礎」、集合研修半日+修了試験の「標準」、「上級」がある。

 自分は、職場を通さずに直接申込み、令和元年12月に、東京都国分寺市にある総務省情報通信政策研究所で受講した。


 研修では、全国の都道府県庁の災害対策本部で調整役となる公務員、消防本部職員、医療機関の職員など40名が参加した。当日は9:10に受付し、9:30から11:20まで無線通信に関する座学、12:00から13:15まで通信会社から各通信機器の特徴に関する説明を受けた。(静止衛星を使うワイドスター、インマルサット、スラヤと、周回衛星を使うイリジウム、都市部を中心に中継局があるMCA(携帯電話と言った方がイメージしやすいか。)などの種類があること、群馬県・長野県・山梨県の広い範囲や周辺都県では電波天文観測を行っており使用不可の機器があることなど、とても勉強になった。←災害時に電波天文観測なんて言ってられんやろな)

 その後、12月の小雨降る極寒の中、受講生たちは外に出てトランシーバーで無線のやりとりをしたり、実際に宇宙に向かって電波を飛ばしたりした。(楽しかった。笑)衛星電話まではスムーズに行くのだが、パソコンを接続するのは速度が遅すぎて現実的ではなかった。

 実技終了後には30分の復習と修了試験、そして認定証とワッペンの交付式があった。全国の関係者と志をともにすることができただけでも良かった。(それにしても、認定期間3年はないわ・・・)新型コロナの影響でか、予算のせいか、令和2年度、3年度は行われている様子がない。