社会教育主事(になるための資格・任用資格)

2016年08月22日
さて、またコアな資格を紹介する。はじめに説明すると、「この講習を受講・修了した=社会教育主事」とはならない。社教主事は、県・市町村の教育委員会に置かれる専門職員で、管内の社会教育職員(学芸員や公民館職員などが分かりやすいだろうか)に専門的指導を行う職員のことだ。



私の大学の学部教員に、社会教育・生涯学習の教授がいた。「地域をみる(見る、観る、診る)力」という言葉が好きな方であった。私は地域政策系の学部出身であり、人口の首都一局集中、限界集落、地方創世というキーワードを考えた際、「地域をみる」ということは、自分たち地域の地理・歴史・文化財を知り愛着を持つこと、さらに地域の課題を発見する、ということにつながると考えた。

大学3年、4年次の夏休み期間を利用して、富山県、石川県、福井県の行政関係者に混じり、学生という立場で講習を受講した。石川県埋蔵文化財センターや石川県立歴史博物館の視察のほか、富山県高岡市の公民館、幼稚園の見学、生涯学習関連団体の方の話を聞く貴重な経験であった。


講習科目は生涯学習概論、社会教育計画、社会教育演習、社会教育特講の4科目で、大学の授業科目で2単位免除、2年間の講習で2単位×3科目を受講した。今後、市役所の職員に転職することがあれば(笑)、社会教育主事に任命されるかもしれない。