潜水士

2014年12月19日

労働安全衛生法による免許証。右下の1が立っているのが今回の潜水士免許だ。スキューバダイビングではPADIなど、実技に関する資格があるが、潜水士は実技試験がなく、労働で潜水業務を行うために必要な知識を問う国家資格。金沢から電車に乗り、京都の友人宅へ前泊、兵庫県加古川市の近畿安全衛生技術センターで受験。


この資格を扱う職業には、海上保安官・消防・警察など潜水救助・捜索業務を行う人や、海中で行う港湾土木工事などが考えられる。

以前、私は消防設備士乙種第6類(消火器)を取得していて、圧力容器の知識を深めていたため、そのまま取得してしまえ、とこの試験を選んだ。 

3時間の筆記試験しかないが、ミソとなるのは上記のような物理分野(圧力・パスカル)の基礎と、減圧症を防止するための知識・浮上・停止時間の計算。空気ボンベ(間違っても酸素ボンベではない)を使用し、高深度で潜水業務を行うと窒素酔いしてしまう。体調が悪くなるだけでなく、判断力が低下し事故につながることがあるため、潜水深度と潜水時間に応じて何メートルまで浮上し、何分間停止する(体を慣らす)必要がある。そういった知識が求められる資格なのだ。


これから消防士になりたい、警察官になりたいという方は、無線の免許と併せて取得しておくとよいだろう。